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不登校と向き合うということ 5 不登校の理由を探すメリット・デメリット
こんにちは。アート英語学苑の海住さつきです。
「不登校と向き合うということ」5回目は、「不登校の理由を探すメリット・デメリット」について書いていきたいと思います。
子どもが不登校になった理由は何なのか。
理由を取り除けばまた学校に行けるようになるにちがいない、と信じて、
理由探しに必死になる。
子どもに聞くと、
だんだんとわかってきます。
人間関係が原因の場合は、
相手も特定されてきます。
ただ、理由がわかったからといって、
解決に結びつくかというと、ほとんどの場合、そうならない。
なぜなら、
おそらく、子どもが話す「不登校の理由」は、
単なる「きっかけ」に過ぎず、
本当の理由は、言葉にすることが難しい根深いものであるからです。
また、子どもは大人が思う以上に状況をよく把握しており、
「言っても無駄だよ」
と思っている場合には、
そもそも理由を話してくれません。
解決するために戦うパワーが残っていないので、
だんまりを決め込む子も多い。
子どもの気持ちに寄り添うために、
理由をとことん聞き、調べ、
学校の先生に解決にしてもらえるよう訴える、ということももちろん、必要ではありますが、
あまりにも理由さがしに懸命になると、
「子どもが不登校になった環境的要因」にばかり目が向き、
「不登校にならざるを得なかった子どもの苦しい内面」
に目が届かなくなるデメリットがあります。
不登校中にも子どもは日々成長しています。
過去にばかり目をむけて、
不幸の原因ばかりさがす日々では、
大人も子どもも参ってしまいます。
「理由はいろいろあるだろうけど、まあ、いいじゃないか、そのうち言いたくなったら聞くよ」
くらいの軽いノリも必要なんじゃないでしょうか。
次回は、「不登校は病気ではない」ということについて書いていきたいと思います。
アート英語学苑
海住さつきでした。
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