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不登校と向き合い成長していった子どもたちの物語 6 県トップクラスの進学校で一位を取ったのに不登校になったW君が医学部に合格するまで

W君は好奇心旺盛で、

学ぶことが心底好きなので、

興味の赴くまま楽しく勉強したら一位になってしまったという天才肌。

実は、小学生のころ、先生にいじめぬかれたという壮絶な体験をしたことがある。

W君は次男だったのだが、

どうも先生に「次男コンプレックス?」があったらしく、

何かと「お前次男だよな?」とからまれ、

授業中突然キレてW君を攻撃し始めるという謎の儀式があった。

ホントかウソかわからないが、

人格的に明らかに問題のあるこの先生、

教育委員会にコネがあるとかで、

絶対異動させられない。

その代わり、この先生が起こした問題の責任をとって、

毎年校長が変わるといわれていた。

 

そんな壮絶な体験をしても絶対不登校にならなかったW君、

高校入学して最初のテストが終わった後の面談で、

先生(小学校の時にいじめられた先生ではない)に言われたという。

「お前、学年トップだと思っていい気になるなよ。

よく見ると理科が学年二位だな?

何か気が緩んだんじゃないか?

こういうところから転落していくんだから、

覚えておけよ」

先生のいうことを要約するとこんな感じ。

一位になってほめられず怒られたという話は初めて聞いた。

W君が、決してがり勉タイプじゃないのに楽しそうに勉強して一位を取ってしまうので、

反感買ってしまうのだろうか?

W君はそれでも学校には行こうとしていたが(勉強が好きだから)、

持ち物がなくなったり、テストの答案が紛失したりという事件が続き、

ついに体が壊れた。

吐いたり、じんましんが出たり、

ありとあらゆる不調が出て、

学校に行けなくなった。

進学校がトップの生徒をつぶしてどうするんだ?と思うけど、

陰湿ないじめというのはこういうものなんだろう。

 

勉強好きなW君、

学校には行けないけど、

勉強はしたい。

ある時、気分転換にと訪れた県立図書館で、

自習スペースをみつけた。

図書館は、この後、「机を学生が占領するのはいかがなものか?」という高齢の利用者からのクレームで、

「勉強禁止」になっていくのだが、

この時は奇跡的に、「自習スペース」を提供してくれていたので、

朝の開館と同時に並び、

閉館までずっと図書館にこもることにした。

 

これがかえってよかった。

 

もともと興味のおもむくまま勉強するのが好きだったW君、

時間割にしばられず、好きに本が読める環境で、

思いっきり知識を吸収した。

学校は、単位と出席日数だけをクリアし、

卒業証書をもらうために通うと割り切った。

 

内申は悪かったはずだが、

図書館で勉強を続け、

医学部に合格した。

 

・・・ということで、今回の結論:

 

「学校に行かないと将来困るよ」

と大人は言うが、

行かない方が勉強できる場合もあるから気にするな。

 

アート英語学苑

海住さつきでした。

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