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不登校と向き合い成長していった子どもたちの物語 15 一晩で髪が真っ白になったG君

G君は、明るく元気で、

中学では皆勤賞をもらったこともある、「学校大好き男子」。

しかし、人生で2度、

学校に行けなくなったことがある。

 

一回目は私立中学受験の時。

塾に通ってしっかり対策し、

模試の成績でも「合格可能性A判定」をもらっていたので、

本人含め家族全員が余裕で受験の朝を迎えた。

 

が、しかし、

 

何でも経験してみるまでわからない。

G君、一時間目の国語の答案を開き、

いざ、自分の名前を書こうとすると、

手がふるえて鉛筆がカタカタ音をたてるのにビビッてしまい、

一文字も書けなかったそうだ。

残りの3教科も全滅で、

まさかの不合格。

 

当然通ると思っていたので、準備していなかったけど、

急きょ、別の中学に願書を出し、

受験することに。

 

幸い、

そちらの学校の試験は上がることもなく、

いつも通りに答案を書くことができ合格する。

 

びっくりしたのは、

不合格になった中学の受験をした翌日、

G君の髪が真っ白になってしまったことだ。

朝、起きて、鏡を見て本人も仰天したらしい。

受験に失敗したショックと、

そのことが原因で一晩で髪が真っ白になってしまったショックで、

あの元気なG君が、

学校に行けなくなってしまった。

 

四月、合格した中学に入学したG君、

入学を決めた第一の理由は、

「高校受験をしたくないから」。

よほど、入試の失敗がトラウマになったのだろう。

中一の最初から塾に通い、

六年計画で受験対策を開始。

 

模試の判定では、

たぶん大丈夫だと思われたが、

中学受験での失敗があるからひやひやしていたら、

やはり当日あがってしまったらしく、

一月のセンター試験で大失敗する。

同時に、

またまた髪が真っ白に。

 

そこからG君、

学校にも行かず、誰にも会わず、

志望校を変更して、

一か月ひきこもりで勉強し、

めでたく合格した。

 

二か月ぶりに会った時、

髪が白いだけでなく、

体重も20キロ増えていて誰だかわからないほどだった。

夜食を食べて勉強していたら、

あっという間に太ったと言っていた。

 

大学生になり、

ストレスから解放されると、

体重も元に戻り、髪も黒くなって、

また元気なG君になった。

 

・・・ということで、本日の結論:

受験のストレスはハンパないので、

覚悟したほうがいいです。

 

アート英語学苑

海住さつきでした。

 

 

 

 

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