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不登校と向き合い成長していった子どもたちの物語 16 二週間に一度ひきこもる生活を六年間続けたJ君

J君の性格を一言でまとめると「まじめ」。

授業のノートはきっちり取るし、

提出物は早めに準備、

テスト勉強も計画的にこなすタイプ。

学校生活に全く問題はないはずだった、

二週間に一度、学校を休むことをのぞけば。

 

最初は、「どうして?何が原因なの?」と、J君とJ君の家族は悩み、

病院めぐりをしたりしたが、

結局、出た結論は、

「いい時と悪い時の波に従うしかない」。

 

調子のいい時は、

朝早起きして勉強するとか、

夜中まで課題をするとかしてもぜんぜん平気。

だけど、

ドーン!と落ち込むと、

朝、起きる気力も出ない。

食欲はなくなるし、

口内炎ができたり、にきびができたり、

おなかが痛くなったりと、

外出するのが難しい体調になって、

考え方もどんどんネガティブになっていく。

 

悪い波は突然現れる。

一度、その波が到来した現場に直面したことがある。

自宅からお母さんの運転する車で塾に向かう途中、

道路に車にひかれた猫の死体があったそうだ。

それをうっかり見てしまったJ君、

気持ちがどんどん暗い方へとひっぱられてしまい、

塾に到着した時にはエネルギーレベルゼロ。

「先生、今日はもうだめだから帰っていいですか」。

それから数日間、J君は学校も塾も休み、

ひたすら家にこもっていたそうだ。

 

二週間に一度のペースで学校に行けない日が訪れるので、

結構、出席日数的にはぎりぎりではあったが、

本人は「不登校」だとは全く思っていなかった。

 

なぜなら、

元気な時のJ君は「学校大好き、勉強大好き」モードなわけで、

がんばりすぎてエネルギー切れになってダウンしてしまうとはいえ、

あくまでそれは「仮の姿」。

ダウンモードが行き過ぎるのを、

ひたすらじっと待った。

 

病気ではなかったので、

思春期が過ぎると自然に波はなくなっていった。

 

・・・ということで、本日の結論:

いろんな理由で学校に行けなくなることはありますが、

「不登校」と本人が思わなければ、それはそれで過ぎていきます。

 

アート英語学苑

海住さつきでした。

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