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不登校と向き合い成長していった子どもたちの物語 18 学校で勉強することがない⁈
Y君のお母さんはとても教育熱心で、
「子どもが興味関心を示したことはなんでもやらせてあげる」をモットーに、
習い事やサマーキャンプ、コンテスト参加など、
小学校入学前から様々な体験を積ませていた。
そのおかげで、
Y君は何にでも興味を示し、
授業中も活発に発言するリーダー的な存在だったに成長した、
中学校までは。
Y君に元気がなくなったのは、
県内トップクラスの進学校に入学してから。
毎日、課題が大量に出て、
提出しないと呼び出され、できるまで帰れないという。
中学までは、
「Y君は宿題やらなくてもできるからいいよね」
という暗黙の了解で、
宿題提出しなくても先生は大目にみてくれていたのだが、
高校はそうはいかなかった。
課題のやり方も細かく指定され、
出されたプリントを指定された大きさに切り取って、
指定されたノートにまっすぐ貼らないとダメとか、
授業が終わってからその日のプリントが配られるので、
土日にまとめてやっておくことができないとか、
謎の決まりのオンパレード。
どんどん先取り学習をして、
興味のおもむくままに勉強していくY君のやり方が全否定された。
あんなにいきいきと学校生活を楽しんでいたY君の面影はすっかり消え、
体調を崩して学校に行けなくなってしまった。
あわてたお母さんが学校にかけあったが、
担任の先生はわかってくれても、
「各教科の先生のやり方にはしたがってもらうしかない」とのことで、
事態は改善されない。
Y君は大学には行きたかったので、
高校卒業資格は必要。
単位もいるし、出席日数もいるということで、
根本的に問題は解決はされていなかったのだけれども、
だましだまし学校に通い、
何とか卒業した。
Y君だけでなく、
課題がこなせなくてついていけない生徒はたくさんいる。
受験のために、
きっちりカリキュラムを決めて指導している先生の思いはわかるが、
管理が厳しすぎて、
生徒の元気がなくなっては意味がない。
十代の一番輝いているはずの数年間を、
体調不良と不登校に苦しんだY君には、
この経験をばねにがんばっていってほしいと思うしかない。
・・・ということで、本日の結論:
宿題の出しすぎは百害あって一利なし。
アート英語学苑
海住さつきでした。
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