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不登校の子を持つ親の悩み 12 スマホ・ゲームを禁止にする前に
こんにちは。アート英語学苑の海住さつきです。
不登校になると、
部屋にこもりがちになり、
他にやることもないので、
スマホ・ゲーム漬けになる子どもが多いです。
特に男子は、ゲームに明け暮れ、
それが原因で昼夜逆転してしまい、
生活リズムが乱れて、なおさら、学校に行けなくなるという悪循環に陥りがちです。
そうなると、
多くの保護者の方、
特に男親に多いのですが、
「スマホ・ゲームは禁止だ!」
と言い出し、
スマホやゲーム機、パソコンを取り上げたり、
制限をかけたりします。
つまり、
スマホ・ゲームのやりすぎ→朝起きられない→学校へ行けない
という流れを断ち切りたいと親は思うわけです。
ですが、
すんなり、はいそうですかと言って、
いきなり決められた家庭内ルールに素直に従う子どもは少なく、
かなり抵抗するので、
親子喧嘩になり、
間に入ったお母さんがとりなして、
まずは、一日30分にしては?などの妥協案が出されて、
とりあえずその場をおさめた、というご家庭は多いはず。
しかし、
冷静になって考えてみると、
そもそも、
スマホやゲームに頼って子育てしてきたのは親の方ではなかったのか。
食事中や外出中、車で移動中など、
子どもがぐずって困る時、
スマホやタブレットを与えて、
YouTubeを見せたり、
ゲームをさせたりして、
子守りしている光景は、
あちこちで見かけます。
不思議なことに、
タブレットを見せると、
ぐずっていた子どもはすぐに機嫌を直し、
夢中になって見始めます。
夕食の支度をしている時、
子どもにアニメを見せて、
おとなしくさせているご家庭も多いはず。
そうやって、
まだ言葉もしゃべれない時からスマホ・ゲームにどっぷり漬けておきながら、
学校に行かなくなり、
その代わりに動画を見ている、
ゲームをしているといって、
手のひらをかえしたように、
スマホ・ゲームを悪役にしても、
子どもは納得がいかないだろうし、
第一、
スマホ・ゲームのない生活など、
考えられないにちがいない。
親の世代がテレビで育ったように、
今の子どもたちは生まれた時からスマホが与えられていたわけだから。
子どもが不登校になった時、
親は何かを悪者にしたくなるので、
スマホ・ゲームを目の敵にしがちだが、
本当の原因はそれではないということを、
忘れてはならないと思います。
・・・ということで、本日の結論:
スマホ・ゲームを禁止するのは無理。
海住さつきでした。
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