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文部科学省「不登校への対応について」を読む 1 わかる授業・楽しい学校の実現
文部科学省のHPに
「不登校への対応について」というページがあります→不登校への対応について
不登校の子どもへの対応について、
非常に細かく書かれており、
ちゃんと文部科学省答えを出してくれてたんだ!と感動するので、
少しずつ紹介していきます。
まず、1番目をご覧ください。
1 | わかる授業・楽しい学校の実現 |
基礎・基本の確実な定着を目指し,わかる授業を行い,子どもたちに達成感を味わわせる。また,総合的な学習の時間などを通じ,自ら学ぶ意欲を引き出すなど,楽しい学校の実現を図る |
(文部科学省HPより抜粋)
いや~、そうなんだよね。
わかる授業、楽しい学校が実現されれば、
今、不登校になってる子どものうち何割かは、
学校にまた行こうかなって思うよね。
不登校にならずに通っている子どもも、
学校つまんない、授業だるい、と思っている子どもの割合はかなり高いはずだから、
ぜひぜひ、お願いします~~~~~
で、問題は、
どうやって実現するか?だ。
先生も、わかる授業、楽しい学校にしようと思って、
がんばってくださっているのに、
そうならないのは、いろんな事情があって、
結局、
「わかる授業・楽しい学校の実現」の優先順位が下がってしまっている。
学校側の事情としては、
まずは生徒を「管理」する必要があって、
きっちり「管理」しようとすると、
どうしても「楽しい」は置いてきぼりになるということ。
生徒側の事情としては、
個性とか発達段階が多様化し、
年齢別に一つの教室に40人集めて全国同じカリキュラムでGO!というシステムにはまらない(=はめてはならない)子どもが増えたということ。
要するに、制度疲労が起こってしまっている。
だから、先生としても、
ひとりひとりの子どもに細かく目配りしたくてもできないし、
子どもの側としても、
自分の個性や発達段階を押し殺してまで行くのはつらいので、
学校行かない選択をとらざるをえない。
ひとつ、解決策の糸口になるなと思うことがあって、
今、学校には「適応指導教室」があります(名称は自治体によって違う)。
要するに、
不登校になってしまった子どもを取り出して、
特別なクラスに登校することで、
出席扱いにし、
少なくともひきこもりにはならないようにするための教室なんですが、
そこに行ってすごくよかったという子どもに聞くと、
「ただ、好きなことをやってるだけでよかった」
と言う。
それがよかったんだと。
子どもの発達というのは、
全員が一緒ではないし、
毎日コツコツやるのだけが学びの方法ということでもない。
管理して、
今日これこれの内容をやりなさい、と強制することで、
学校嫌い、勉強嫌いになってしまうのであれば、
むしろ、
何の成果も求めず、
とにかく好きにしていなさい、といって、
自由にさせてあげる。
そして、時間はかかるかもしれないが、
子どもが自主的に何かを学びたいというのを、
気長に待つ。
社会に出て必要な能力は、
たくさんあるとはいえ、
何か一つでも取柄があれば、
それを足掛かりに生きていくことができるというのもまた事実なので、
それでも案外いいんじゃないか、ということです。
実際に、適応指導教室にボランティアで参加した大学生に、
「何やってたの?」と聞くと、
ドッジボールしたり、
公園で葉っぱを集めたり、
アニメを書いたり、
ほとんど好きに時間を過ごして、
お昼になったら帰って行くという生活だったそうだけど、
来ている子どもたちは、
「本当に不登校?」と思うほど、
元気にやっていた。
そういうのもありなんじゃないか?
「算数も国語も英語も全部やらせないと将来が不安です」
とあせる大人は、
心配性すぎるんではないか。
大人だって、
みんながみんな、子どものころ、
ちゃんと勉強していたわけではないけど、
なんとかなってるわけだし。
・・・ということで、本日の結論:
「子どもはある程度自由に楽しくさせろ」と文部科学省も言ってます。
アート英語学苑
海住さつきでした。
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