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不登校と向き合い成長していった子どもたちの物語 １２ 憧れの大学に入学して一か月で不登校に
O君は大学に入学して一か月しかたっていないゴールデンウィークに帰省し、
そのまま二度とその大学には行かなかった。
「思っていたのと違う」
と感じ、一人で悶々と悩んでいるうちに、
ノイローゼぎみになってしまって、
一か月ぶりに帰ってきたときには、
入学した時の元気な面影はなく、
ものすごく暗く落ち込んでいた。
何がダメだったのかはわからない。
とにかく、「もう無理」となってしまって、
大学のことを考えるだけで吐き気がしたり頭痛がしたり、
不登校の症状が出る。
家族としては、
入学金、授業料、一人暮らしのアパート代などなど、
かなりのお金を使っているので、
できればやめてほしくない。
さらに、
別の大学を受けなおすとして、
間に合うのかどうか、
合格の見込みはあるのかどうか、
不安だということで、
いったん卒業した塾に舞い戻ってきた。
結果は、見事、合格し、
そちらの大学には問題なく通っていたので、
一つ目の大学とはよほど何か相いれないものがあったのだろう。
大学の名前を聞けば、
どこが違うのか？と思うくらい、
似通った大学だったのだけど、
ダメな時はダメなんだということをO君には学ばせてもらった。
・・・ということで、本日の結論：
人間関係が一切関係なく、
「自分が思っていたのと違う」
という理由だけで不登校になることもあるのだ。
アート英語学苑
海住さつきでした。
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