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不登校・保護者のカフェin松阪 2023/11/4勉強会「不登校から進学する方法」
こんにちは。
アート英語学苑の海住さつきです。
2023年11月4日14時~15時30分、
松阪市福祉会館会議室で行われた「不登校・保護者のカフェin松阪」で、
「不登校から進学する方法」についての勉強会でお話させていただいた内容をまとめました。
まず、不登校のパターン別にざっくり3つの方法があります。
1 集団生活が苦手で不登校になっている場合 : 通信制
集団生活が苦手なために不登校になっている場合は、学校で決まった時間割通りに、与えられた課題をするのが嫌なので、自分の好きな時に好きなスタイルで勉強することができる「通信制」がおすすめです。今は、通信制の学校も増えており、内容も充実しているため、親子でいろいろな学校を調べてみると気に入ったところがみつかるかもしれません。
注意点としては、ある程度、自己管理ができないと続かないこと。レポートの提出期限が守れる、わからないところがあっても自分で調べて解決できる、等々自己管理ができないと卒業が難しいかも。
2 毎日通うのが苦痛。特に朝起きるのがつらい場合 : 定時制、週一登校制など
毎日朝早く起きて学校に行くことができない場合は、午後から授業とか、週一登校など、学校に行くしばりがゆるいスタイルがおすすめです。通信制よりは、学校に行くことでリズムができるので、うまくいけば続きやすいメリットも。
3 何をしたいのかわからない。自分の将来が全く描けない場合 : まずは、自分が好きなこと、得意なことを全力で探そう
不登校の中で一番多いのがこのパターンです。親は、不登校なのだから、学校に行く頻度が減れば続くのでは?と期待して、通信制を必死で子どもにすすめがちですが、ちっとも響かないのは、子どもがそもそも、学校に行く意味を見いだせていないから。もともと、しばられるのが嫌で学校に行かなくなったのに、不登校だからといって、さらに子どもの行動を制限してしまっていませんか?「みんなが学校に行ってる時間帯は外出させない」「学校にも行っていないのだから、課外活動にお金はかけない(=塾や遊びに行かせない)」などのルールを決めてしまうご家庭が多いのですが、そうすることで、子どもの体験がますます減ってしまい、自分の好きなことをみつけるチャンスを失うという悪循環に陥ってしまいます。まずは、親子で好きなこと、得意なことを全力で探す。少しでも興味を持つことがあったら、体験させてあげる、などの努力が必要。その中で、やりたいことがみつかったら、それを突破口にして、進路を探していけばよい。
<不登校の子どもに罰を与えないで>
子どもが不登校になると、親は原因探し、犯人捜しをし始めます。育て方が間違っていたのでは?厳しすぎたからでは?甘やかしすぎたからでは?学校が大きいからでは?学校が小さいからでは?何でも原因になりうるし、できたら、原因がはっきりした方が、対策が立てやすいので、親としては早く原因を特定したい。
わからないなりに、これかも?という原因がみつかったら、次に、家族で、不登校の子どもに対する接し方を決めようとします。父親と母親で方針が違ってはいけないから意見のすり合わせをしようとする。でも、考えてみてください。家族の大人が一枚岩で子どもに立ち向かってきたら、子どもとしては逃げ場がありません。厳しい両親がいても、甘やかしてくれるおばあちゃんがいたから息抜きできたのに、そのおばあちゃんまで厳しくなったらつらいですよね。
家の中でひきこもりを始めると、たいていの子どもはゲームにはまります。ゲーム=悪、という固定観念が親にはあるので、ゲームをとりあげたり、スマホ禁止、Wi-Fi解約などの手段に出る親も多いです。でも、それは逆効果。たとえゲームでも、ネットは外の世界と接する大事な場。「不登校なんだからスマホはがまんしろ」的な罰を与えていいことは何もありません。時間制限などのルールは必要な場合もありますが、「体に悪いから時間を決めようね」という理由はありでも「学校行ってないんだから駄目だ」というのはかわいそう。
不登校は病気ではありません。
不登校になったからと言って、何か子どもに問題があった時、すべてを不登校のせいにしないでください。
不登校になったからといって、子どもを特別扱いしないでください。
たとえば、不登校だから叱ってはいけないのでは?としつけをやめていませんか。
しつけをされずに育って将来困るのは子ども自身です。子どもから将来を奪わないために、言うべきことは言う、ダメなものはダメと言う方針でいいと思います。
次回は、「不登校の子どもを持つ親の悩み」について勉強会をひらく予定です。
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